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 張り込み捜査中に逃走した男を確保する際、高級腕時計が壊されたなどとして、埼玉県警の50代の男性警察官が昨年8月、容疑者の男に時計の修理代や慰謝料など計約360万円の損害賠償を求めてさいたま地裁に提訴していたことが23日、わかった。県警は「個人の問題なのでコメントできない」としている。

 訴状などによると、警察官は2013年11月、埼玉県蓮田市内で公然わいせつ事件の張り込み捜査中に、女性に下半身を露出した男を見つけ追跡。逃げようとした男の車のワイパーをつかんだところ、数十メートル引きずられて手やひざなどにけがを負ったほか、身につけていた高級腕時計「ロレックス」が壊れたとしている。男は公務執行妨害容疑で逮捕され、その後、傷害罪で略式起訴された。

 訴えに対し、男の代理人は準備書面などで「被疑者との間で身体的接触を伴うトラブルが起こるのは想定できた。捜査中に高価なものを身につけていたのであれば原告にも落ち度はある」などとして、賠償額の減額を求めている。