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 福岡市・中洲で、夜の繁華街をさまよう少女らに声をかけ、話し相手になっているホステスの女性がいる。つらい体験を重ね、居場所や生きる希望を失ったこともあったが、福岡県警少年サポートセンターのスタッフらに救われた。いま28歳。かつての自分に少女たちを重ね、伝え続ける。「信用していい大人もいるんだよ」

 未明の中洲。クラブ勤めを終えた女性が、ひとりでベンチに座り、スマートフォンの画面をみつめる少女に声をかけた。

 「何しとんの」。ヒョウ柄のコートに細身のスカート、ハイヒール。派手な身なりの女性に、少女は「はっ? 誰?」と警戒する。「何でこんな時間にここにおるん」「私もあなたみたいな頃があってさ」。女性は身の上話をただ続けた。

 その内容に、「ありえんくない?」と少女。「ありえんっちゃろ。私もびっくりよ」と女性。最後は2人で笑いあった。

 勤めの帰り道、女性が川沿いの遊歩道やコンビニ、公園などでひとりたたずむ少女らに声をかけ始めたのは2年ほど前。ボロボロに傷ついた心とからだを、話を聞いて支え続けてくれた大人に救われたからだ。

 父母と祖父母らの7人家族で育った。悪夢は、小学6年のときに始まった。厳格で近所の評判も良かった父が豹変(ひょうへん)し、性的虐待が始まった。「誰かに話せば、私のせいで家庭が壊れてしまう」。ひとりで苦しみを抱え込んだ。耐えきれず、高校生になると、自分で手首を傷つけるリストカットを繰り返した。

 心の安らぎを求め、虐待専用の…

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