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 人工血管を取り付ける手術後に死亡した男性(当時76)の遺族が、愛知県豊橋市の豊橋市民病院に損害賠償を求めた訴訟で、名古屋高裁(林道春裁判長)は23日、病院に約5100万円の賠償を命じた一審・名古屋地裁判決を取り消し、訴えを棄却する判決を言い渡した。

 男性は2002年7月、脚の付け根から人工の血管を入れる手術を受けた際、腰付近の血管の損傷による出血性ショックの状態になり、8日後に死亡した。

 2011年の名古屋地裁の判決は、執刀医が血管の抵抗に応じて器具を挿入する注意義務を怠った過失があると認定した。これに対し、23日の高裁判決は、損傷は執刀医が抵抗を感じない程度の刺激で生じたもので、避けられなかったと認定。過失はなかったと結論づけた。