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 過激派組織「イスラム国」は、残虐なテロなどで住民を統制する一方、貧しい人たちには施しをするなど、硬軟織り交ぜた戦略が特徴だ。巧みなネット戦略で戦闘員を集め、中東や北アフリカでさらなる勢力拡大を狙う。欧米諸国などは空爆中心の軍事作戦に力を入れるが、「打倒」には少なくとも数年を要する見通しだ。

支配領域拡大が目標

 過激派組織「イスラム国」は、反米を掲げている点は国際テロ組織アルカイダなどの他の組織と共通する。だがアルカイダが世界のあらゆる場所で米国とその同盟国の権益を攻撃することに主眼を置いているのに対し、「イスラム国」は、1922年のオスマン帝国崩壊後になくなったカリフ(預言者ムハンマドの代理人)制国家を復活させ実効支配領域を広げることを最大の目標としている。

 イスラムの教えを厳格に守ることを目指すと標榜(ひょうぼう)し、ネットを利用した巧みな宣伝で中東や欧米の若者に移住を呼びかけている。残虐性を見せつけて住民を統制する一方で、インフラ整備などの行政機能を担い、貧困者らへ物資を配るといった慈善活動もアピールして支持を得ることも狙っている。

 英仏ロシアが引いた国境線をなくし、中東全域と北アフリカまでの版図拡大を狙っているとされる。

 それに呼応するように、「イスラム国」に忠誠や支持を表明する過激派組織が各地で出ている。

 過激派の動向に詳しいエジプト人ジャーナリストのサラ・ディーン・フセイン氏によると、エジプト、リビア、アルジェリア、ナイジェリア、パキスタン、カザフスタン、イエメンで約10組織が、「イスラム国」への忠誠や支持を示している、と確認されている。

 その一つ、エジプトのシナイ半…

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