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キャンプの素顔

 「ほんときついっすよ。でも充実しています」。プロの厳しさを実感しつつも、楽しそう。ロッテのドラフト2位ルーキー・田中くんのことです。京大時代(今も学生といえば学生だけど)から取材をしているので、少しずつ成長していく姿を見られて、わたしも結構うれしい。

 京大初のプロ野球選手ということで、話題をさらっている。やっぱり「文武両道」の象徴だもんね。

 そのコツについて、田中くんが大学1年からバッテリーを組んでいた1学年上の久保津堅太さんから聞いたことがある。「もともと運動神経もいいけど、それだけじゃない。(田中)英祐は誰に言われなくても、自分の状態を理解して計画的に練習していた」。大学時代は授業や研究が終わって、夕方から2時間程度しか練習できないときもあったという。自己管理能力が高いのだ。

 ロッテに指名されてからも、その姿勢は変わらない。キャンプ2日目のこの日はブルペンに入らなかった。「昨日、思ったより力を入れて投げていた。今日はブルペンに入っても修正できないと思いました」と田中くん。自分の判断でやめ、3日目に備えていた。落合投手コーチは「新人がブルペンに入らないと言うのは、勇気がいるけれど大事なこと。良く判断できている」と評価していた。

 実は、「文武両道」はキャンプ中も続いている。卒業論文の締め切りは3月。工学部で物質と物質が接する「界面」の研究をしている。(文系のわたしにはさっぱり分からないけれど)。キャンプイン前日は約1時間半、パソコンに向かった。A4サイズの用紙30枚分を書き終え、あともう少しで完成するという。

 ただ、プロの練習は今までにないほどきつい。キャンプでは毎日約6時間、みっちりとしている。1日目の夜は卒論どころではなく、8時半に寝てしまったという。がんばれ! 田中くん。(橋本佳奈)

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