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 「スワロウテイル」(1996年)、「花とアリス」(2004年)などで知られる映画監督の岩井俊二さんをホストとする先日のNHKの番組で、「岩井作品は少女マンガ的か?」という話題をふられた俳優の蒼井優さんが、「少女マンガちっくではなくて、感じるのは、おじさんの中にあるイケナイ少女性。それが女性も男性も引きつけるのでは?」と答えていました。岩井監督は苦笑。しかしまあ、言い得て妙とはこのことですな。

 今回の本欄のタイトルに拝借した「おじさんの中のイケナイ少女性」を私なりに解釈すると、少女に仮託するカタチで表されるロマンチストおじさんの甘美な空想、ってところでしょうか。なぜ「イケナイ」がつくかと言えば、「おじさん大丈夫? 自分のこと見えてる? 大人なんだからシッカリしてよー」という軽い叱咤(しった)を込めているからではないかと、勝手に忖度(そんたく)してみました。でもそこに「おじさんて可愛い」という思いもいくらか混じっているんじゃないかな……なんていうのは、私の中にもあるイケナイ少女性が生み出す願望であります。「おじさんの中のイケナイ少女性」が何も岩井作品に限ったものでないことは、賢明なる読者諸氏の皆さんならお分かりでしょう。

 番組には、蒼井さんと鈴木杏さんの「花とアリス」主役2人が出ておりまして、その前日談を描いた岩井監督最新作「花とアリス殺人事件」(20日公開)でも、お二人は同じ“花”と“アリス”という少女を演じています。この映画はアニメーション。蒼井さんと鈴木さんは声のみの担当で、別の役者が芝居をし、その体の動きをトレースして絵にする「ロトスコープ」という手法でアニメ化しています。

 この映画の試写を見る前に久々…

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