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 親が育てられない子どもを匿名で預かる赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」を運営する慈恵病院(熊本市)が6日、昨年10月に起きた死体遺棄事件を受け、防犯カメラを設置する方向で検討していることを報道各社との懇談のなかで明らかにした。詳細を詰めて5月をめどに結論を出す予定という。

 蓮田健・産婦人科部長は、カメラの設置について、「預けに来た人の特定ではなく、防犯のみに使う」と強調。録画映像は一定期間で自動消去され、犯罪捜査以外の目的では誰も見ることができない仕組みにするという。蓮田部長は、事件後に何も防犯対策を取らないまま再度、事件が起きた場合、「批判を免れなくなり、ゆりかごの存続自体が危うくなる。設置はやむを得ない」と話した。

 そのうえで、預けた人の特定のために使うという誤解を生まないかと懸念を示し、「防犯目的以外では使わないということをどのようにアピールするかが難しい。防犯カメラ設置を機に、ゆりかごへ預けることを警戒されてしまってはいけない」と話した。(成田太昭)