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 米NBCテレビは10日、夕方のニュースを担当する看板アナウンサーのブライアン・ウィリアムズ氏(55)を6カ月の停職処分(無給)にすると発表した。2003年にイラク戦争を取材していた時の様子について「乗っていたヘリが撃たれた」などと、事実と異なる発言をしていたことが原因という。

 ウィリアムズ氏は、米国で最も有名なテレビアナウンサーの1人。NBC幹部は発表で「何百万人もの米国人がNBCに寄せている信頼に危機をもたらした」と停職の理由を説明した。同時に、ウィリアムズ氏が「深い反省をしており、皆さんの信頼を取り戻すことに全力をかけている」とも述べ、処分終了後には復帰する方針を示した。

 問題の発端となったのは、1月30日の放送。ウィリアムズ氏がイラク戦争の取材時に交友が生まれた米兵について「一緒に乗っていたヘリコプターが砲撃された」と述べた。他の機会にも同様の発言をしていたが、同じヘリに乗っていた別の米兵らから「事実と異なる」と指摘を受けた。

 ウィリアムズ氏は2月4日の放送で謝罪し、「砲撃を受けたヘリではなく、それに続くヘリだった」「感謝の気持ちを示そうと、12年前の出来事について間違えた」と説明。7日には、しばらく自主的に降板すると発表していた。

 他の取材状況についても、ウィリアムズ氏が事実と異なる発言をしていたという指摘も出ており、NBCが調査中という。(ニューヨーク=中井大助