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 大阪府警は13日、交際相手を殺害したとして殺人容疑で逮捕した阿倍野署地域課の巡査長、水内貴士(みずうちたかし)容疑者(26)について、懲戒免職処分にした。大阪地検は同日、水内容疑者を殺人罪で起訴する見通し。

 水内容疑者は1月24日、大阪市東住吉区の白田光(しらたひかる)さん(23)の自宅マンションで、白田さんの首を絞めて殺害した疑いがある。「別れ話をしたところ、阿倍野署や奥さんに言うと言われ、カッとなって殺した」と動機を供述していた。

 府警によると、水内容疑者は「結婚を隠して交際していた」と述べたうえで、「剣道を続けるという夢や、警察官としての将来が全て駄目になると思い、衝動的になった」とし、計画性は否定している。監察室は「言語道断の行いで、何の斟酌(しんしゃく)すべき事情もない」と処分理由を説明した。

 府警はまた、監督責任を問い、愛甲(あいこう)哲也・阿倍野署長(警視)を本部長注意とした。「不適切な交際の事実すら把握しておらず、部下が事件を起こしたことへの結果責任を問う」とした。一方で「事件を予測するのは困難」とも述べた。

 監察室によると、水内容疑者は、東日本大震災の復興支援のため宮城県警に出向していた2013年5月に白田さんと知り合い、交際を始めたが、昨年8月に別の女性(26)と結婚していた。水内容疑者は「取り返しのつかないことをしてしまった。被害者、被害者の周りの方々、自分自身の周りの者にも申し訳ない気持ちでいっぱいです」と述べているという。

 大村喜一(よしかず)・監察室長は「悪質極まりない行為であり、厳正に処分した。被害者及びご遺族、並びに関係者の方々に深くお詫(わ)び申し上げます」とのコメントを出した。