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 福岡市がインターネット上に設けた仮想区「カワイイ区」が、3月末で廃止される見通しになった。ネットを中心に市をPRしようと、2012年8月に始まった。初代区長にタレント篠田麻里子さんを起用するなど話題を振りまいてきたが、2年半で幕を閉じる。

 「区民」に登録すればメールマガジンが配信されるほか、特別住民票も取得できる。「応援企業」としてタイアップする地元のホテルや飲食店との商品開発などにも取り組んできた。事業費は今年度までに3300万円。

 「ユニークな取り組み」(高島宗一郎市長)と位置づけてきた同事業。発足当初はメディアに登場することも多かったが、区名について市民から「女性差別を助長する」との批判を浴びて篠田さんが区長を退任するなどの騒動も。現在はカナダ人の人気ブロガー、ミカエラ・ブレスウェートさん(27)が2代目区長を務めている。

 12年度末に約4万1千人に増えた「区民」は、今年2月1日現在でほぼ横ばい。メディアへの露出も減り、事業継続を疑問視する声も出ていた。市の担当者は「斬新さがウリの事業が、時間の経過とともに斬新さを失っていくのは宿命だ」と話した。