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 格差社会が問題化している韓国で昨年、非正規労働者を扱ったドラマ「未生(ミセン)」が大ヒットした。主人公のチャン・グレはプロの囲碁棋士になる夢が挫折し、大手商社にインターンシップで入り、契約社員になり、正社員を目指す。その奮闘する姿が共感を呼んだ。労働組合から批判を浴びた韓国政府の非正規職の対策が「チャン・グレ量産法」と呼ばれるなど、社会現象にもなった。原作は同名のウェブ上の漫画だ。作者の尹胎鎬(ユンテホ)さん(45)に聞いた。

 ――「未生」を描いた理由はなんですか。

 韓国では、サラリーマンたちが「自分の人生は奴隷だ」とおとしめている。会社で仕事をするということはどんなことなのか、なぜそんなに大変なのか。奴隷ではなく、自分の人生を生きているという話を描きたかった。

 ――チャン・グレは実際の人物をイメージして描いたのですか。

 出版社から提案があった。提案されたのは、囲碁とサラリーマンを結びつけた話だった。囲碁の世界には我々の生活にも役立つ哲学的な言葉や教訓が多い。出版社は囲碁9段の人が世間に向かって語るという話を希望していたが、納得がいかなかった。そこでプロの棋士になれなかった人が主人公になるのがふさわしいと思った。

 ――未生は漫画、ドラマでヒットして、非正規職の問題でも社会的な影響がありましたね。

 韓国では(1990年代後半の)通貨危機を経て、「企業が生きてこそ、人を雇うことができる」という考え方で、企業のための政策が多くなった。朴槿恵(パククネ)政権だけではなく、通貨危機以降の政権はすべてそうだ。

 その間、大勢の人が自殺するなどして非正規職の問題について訴えてきた。今になって漫画やドラマが出て、政界でも関心を持つようになった。韓国社会では、いくら人が死んでもメディアに取り上げられなければ、誰も耳を貸してくれないのだと思った。

韓国社会は学歴を重視しすぎる

 ――チャン・グレが注目された…

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