夏目漱石「三四郎」あらすじ 97-101
原口は美禰子をモデルに絵を描いている。原口は手を動かしながら、おしゃべりも止まらない。知り合いの離縁話から、広田先生ら独身の男たちへと話題は移る。美禰子の兄だけは結婚の予定があるそうだ。三四郎は金を返そうとするが、美禰子は受け取らない。「もうよそう」という原口の言葉で、美禰子は立ち上がる。二人で歩きながら、何の用で来たのかと問う美禰子に、三四郎は「あなたに会いに行ったんです」と言う。「ただ、あなたに会いたいから行ったのです」。しかし美禰子は答えず、はぐらかす。そんな二人の前に、美禰子を迎えに来たという男が現れた。
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