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 国立天文台と名古屋大などの研究グループは26日、地球から4700万光年離れた渦巻き銀河M77の中心の巨大ブラックホール周囲に、有機分子が集中して存在していることを発見したと発表した。ブラックホールから放出されるエネルギーの流れなど、どのような環境になっているかの理解に役立つ発見だという。

 国立天文台が国際協力で運用するアルマ望遠鏡での観測で明らかになった。

 巨大ブラックホールの周りの有機分子は、エックス線や紫外線のエネルギーによって、壊されると考えられている。だが、今回の観測で、巨大ブラックホールの周りに、大量のガスやチリがあり、それらがエネルギー放出を遮る構造になっている可能性が示された。

 アルマ望遠鏡は、南米チリにある電波望遠鏡で、2011年から観測が始まった。それまでの電波望遠鏡ではとらえられなかった非常に弱い電波も観測でき、今回の発見につながった。(神田明美)