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 商店街に沿うように古くからの住宅が立ち並び、それを取り囲むように新しいマンションも広がる。殺害された川崎市の市立中学1年の上村(うえむら)遼太さん(13)はそんな街にある築30年ほどの中規模マンションに、母親やきょうだいたちと暮らしていた。一昨年の夏、島根県の離島・西ノ島から川崎市内に引っ越してきた。

 マンションの完成当時から住む女性(71)は一家について「住んでいたことも知らなかった」。昔は、引っ越して来たら全ての世帯にあいさつして回ったが、そんな習慣もなくなった。

 それまで暮らしていた島の人口は約3千人。島民は上村さんについて、「人気者でムードメーカーだった」「いつも笑顔で元気だった」と口をそろえる。

 当時を知る人たちによると、上村さんの両親は数年前に離婚。母親が子ども5人を引き取り、島内で働きながら生活を支えていた。近所に住んでいた女性は、きょうだいの面倒をみていた次男の上村さんが、おむつ姿で外に出てしまった弟に「危ないけん、おうちに入ろう」と声をかけ、優しく手を引いていたのを覚えているという。

 小学6年の1学期が終わると、一家は島を出て、母親の実家がある人口約146万人の川崎市で暮らし始めた。近所の人らによると、上村さんの母親は医療・福祉関係の仕事をしていて、上村さんの妹の通う小学校の授業参観やPTA活動では見かけたことがないという。

 昨年の春に中学校に入った上村さんは、部活動のバスケットボールに打ち込んでいたが、秋以降は別の中学や高校の生徒らとつきあい始め、今年1月からは学校に行かなくなった。

 上村さんと小学校で同級だった女子生徒(13)は1月、近所の公園で家族といたとき、上村さんと偶然出会った。年上とみられる4、5人と一緒だった。「僕と知り合いじゃないふりをして」。上村さんは仲間の目を盗んでこう告げ、輪に戻った。生徒は母親から「川崎で有名なヤンキーだよ」と聞かされたという。

 数日後、近所のコンビニで再び上村さんに会った。「あんな人たちとつるむのやめなよ」「抜けられない。(僕と)知り合いだと分かると目をつけられるよ。お前、いじめられやすいから」。正義感が強かった小学生時代の上村さんを思い出し、生徒は背中を見送ったという。

 殺人容疑で逮捕されたリーダー…

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