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 南米チリの北部で歴史的な豪雨による大洪水が発生し、政府発表によると、31日までに18人の死亡が確認され、49人が行方不明になっている。泥やがれきの除去作業が進むにつれて犠牲者数は増えており、最終的に100人を超える可能性もある。地元メディアは「この80年で最大規模の大雨だった」と伝えている。

 豪雨に見舞われたのは同国北部のアタカマ、コキンボ、アントフォガスタの3州。24日に降り始めた大雨で川が氾濫(はんらん)し、複数の場所で洪水が発生。町がのみ込まれ、各地で道路が寸断された。5千以上の家屋が破壊され、被災者は2万人を超えているといい、チリ政府は非常事態を宣言した。

 泥やがれきの下に、さらに多くの遺体が埋まっているとみられる。消防当局は地元メディアに、犠牲者は100人を超えるとの見通しを示した。孤立状態になった人もいる一方、衛生環境の悪化で伝染病の発生も懸念されている。

 地元メディアによると、被害があった一帯は普段はほとんど雨が降らない乾燥地帯。今回は数時間で30ミリ近くの雨が降ったという。(サンパウロ=田村剛)

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