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 英国のウィリアム王子は1日、東日本大震災で津波被害を受けた宮城県石巻市と女川町を訪れた。津波の惨状を聞き、家族を亡くした人に励ましの言葉をかけた。

 石巻市では石巻日日新聞社の展示施設を訪れ、震災直後に発行された手書きの壁新聞を見学した。子ども3人を亡くした遠藤伸一さん(46)、綾子さん(46)夫妻とも懇談。「私も若いころ、大切な母(ダイアナ元妃)を亡くし、少しは2人の気持ちが分かる。母を思い出してつらい時は今日のことを思い出します」。涙ぐむ伸一さんの腕をさすって「あなたは立派な父親だと思う」と励ました。

 被災地域を見渡せる日和山公園では、200人ほどの歓声に迎えられた。花束を地面に置き、20秒ほど黙禱(もくとう)。市内の小学5年と6年の女子児童が「日本からのプレゼントです」と仮設住宅の被災者がつくった2羽の折り鶴を手渡すと、「息子のジョージのお土産にします」と笑顔で言った。

 女川町の「きぼうのかね商店街」では、町民ら数百人と獅子舞の出迎えを受けた。仮設店舗に立ち寄った後、がれきから見つかった「希望の鐘」を3回打ち鳴らした。15分ほどの滞在の最後、出発を待つ車とは逆方向に向かい、町民ら一人ひとりと握手し、言葉を交わした。

 王子は1日午後、成田空港から次の訪問国・中国に向かった。