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 わたしの思い出話からはじめます。

 2001年、わたしは東京本社の経済部で大手電機メーカーの取材を担当していました。

 いわゆるITバブルの崩壊で大赤字に追いこまれた各社は、1万~2万人もの人員削減を発表しました。

 とある会社の発表記者会見で、わたしは、その会社の社長に質問しました。

 「赤字の責任を、社長、あなたはどう考えていますか?」

 彼は、こう答えました。

 「わたしは悪くない。働かない社員たちが悪いんだ」

 非情な答えに、わたしは反論しました。ただ、何を言ったか記憶が飛んでいます。あまりにも怒ってしまったからでしょう。

 リストラ、リストラ、リストラ。その後も、日本の経済社会では、働く者への厳しい仕打ちが繰り返されています。

 そして、「残業代ゼロ」の時代が、残念ですが、すぐ目の前まで来ています。はじめは、「高度な専門的知識をもつ労働者」だけが残業代ゼロの対象とされています。でも、いったん針の穴があくと、対象はひろがっていきます。それが、日本社会の常です。

 ストレス、ストレス、ストレス。でも、働く者たちは懸命にがんばります。心が悲鳴をあげないか、心配です。うつになる人、自ら死ぬことを選んでしまう人がいます。

 わたしも、ある仕事上のことがきっかけで体調をくずし、心療内科に通ったことがあります。わたしの心が弱いのか、そもそも人の心そのものが弱いのか。

 ストレス大国ニッポンの惨状を何とかしたい。そう考えて、戦前の日本で生まれた文化的健康器具をつくりつづけてきた人がいます。

 稲田二千武さん、74歳。二千…

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