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情報広がり、内部に危機感

 ――理研の調査委員会は昨年3月末、2カ月間で6項目中2項目について小保方氏の不正行為を認定していったん調査を終えた。結論を出すのは早すぎたのではないか。

 全部が分かった今、振り返ると、きちっと調べて最後に1回で答えを出すということはあったかもしれない。大事なポイントがあって、実は(昨年12月に発表した)2回目の調査のようにあそこまで科学的に隙がなく結論を決められるとは予想できなかったんです。マウスの起源くらいは分かるだろうと思っていたが、マウスが分かっても、ES細胞ではないかという疑義に答えられるとは思えないという判断だった。

 ――東京大などの論文不正の調査では、もっと時間をかけている。早すぎるという意識はなかったのか。

 あまり早いとか、遅いとかは(当時)分からなかった。理研の規定は、調査委が結論を出す期限を150日と定めている。昨年3月10日ごろに(ネイチャーに掲載された)論文(の画像)が早稲田大の博士論文と同じと分かり、単なるお作法(の問題)じゃないぞとみんなが思った。それが調査を始めて1カ月ごろ。150日は5カ月なので、夏くらいまでに調査を終えられるか判断しないといけない。試料は集めていたが、実験ノートがちゃんと書かれていないので、あの時点ではあまり希望がもてなかった。ここで出来ることを認定しましょう、という委員会の判断だった。私も妥当だと判断しました。マウスの起源を明らかにする作業は別途にやろうと。

 そうこうしている間に、若山さんが著者に論文撤回を呼びかけた。撤回に向けた動きをまず正常に動かしていくのが我々の考え方だったが、うまく伝えられなかったのだと思う。「取り下げる論文は調査しなくてよい」という表現が(昨年6月末の)改革委員会の提言に入ったが、私は委員会に1回も呼んでいただいてない。弁明、説明する機会がなかったことは悔しいです。残念でならないです。

 ――理研は昨年9月に改めて調査委を設置した。一つの論文を2回も調査するのは普通でないのでは。

 普通だったら、調査の途中も発…

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