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 航空自衛隊小牧基地(愛知県小牧市)で15日、航空祭があり、松島基地(宮城県)所属の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」が、小牧基地では44年ぶりに編隊飛行した。地元の愛知県春日井市、小牧市、豊山町は「住宅密集地に近い」などとして中止を申し入れていたが、同基地は「航空祭で飛ばす意義はあり、総合的な配慮をして実施する」などと回答していた。

 同基地は2005年と09年にも曲技飛行を計画したが、ともに地元自治体などの要請を受けて中止。今回は「東日本大震災からの復興の象徴としてブルーインパルスを飛ばしたい」などと説明していた。

 この日の航空祭では、6機が至近距離で編隊を組んで飛行したが、宙返りなどはせず、飛行時間も通常の半分程度の約20分にとどまった。

 実施を受け、春日井市の伊藤太市長は「2市1町の総意として中止を求めたのに残念」との談話を出し、同基地の野中盛・基地司令は「今後も理解いただけるよう誠意を尽くして説明し、地域との共存共栄を目指して尽力したい」との談話を出した。

 小牧基地によると、この日の来場者は7万3千人で、2日間の日程で開催された昨年の4倍だった。滑走路を共用する県営名古屋空港の展望デッキにも多くの航空ファンや親子連れが詰めかけた。(松下和彦)