日本の生協運動を推し進め、「ミスター生協」と呼ばれた元日本生活協同組合連合会会長、元生活協同組合コープこうべ(神戸市)理事長の高村勣(たかむら・いさお)さんが15日、神戸市東灘区の自宅で死去した。91歳だった。葬儀は近親者で営んだ。

 大阪市出身。1946年に神戸経済大(現・神戸大)卒業後、コープこうべの前身の灘購買利用組合に入所。57年に生協で初めてスーパー形式の店舗を兵庫県芦屋市に構え、共同購入との2本柱で後に日本最大となる同生協の発展の原動力となった。スーパー最大手だったダイエーと兵庫県内で競うように事業を拡大し「神戸流通戦争」といわれた。89~93年理事長。この間、組合員数は100万人に達した。

 全国の生協が加盟する日本生協連では85~93年、会長に就き、90年には他の大手生協と「日本生協店舗近代化機構」(2000年解散)を創設し、全国規模の共同調達などで連携を強めた。

 福祉事業にも力を入れ、83年から高齢の組合員宅を若い組合員が訪ね世話をする「くらしの助け合い活動」を始めた。