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 「アニメミライ2015」を見てきました。文化庁委託による「若手アニメーター等人材育成事業」として、毎回30分弱の短編を4本作るこのプロジェクトは今年で5回目となりますが、性格のクッキリ異なるラインアップとなりました。ざっくりまとめると「正統派」「レトロ」「色もの」「反則」。なかなかシゲキ的な中身です。4月17日から1週間限定でTOHOシネマズ新宿で上映、その後、順次全国各地を巡回するそうです。

 厳しいスケジュールに追われじっくり先輩から教えてもらう機会も少ない若手を対象に、余裕のある予算とスケジュールの下、実制作を通じて技術を身につけ経験を積んでもらおうというこのプロジェクト。今年は日本動画協会が事業を受託し、各制作会社の提出した企画の中から4社(4作)を選びました。ちなみに16日の完成試写会では「よく間に合った。何とかなるもんですね」と関係者があいさつでもらすなどスケジュールはかなりやばかったようで、壇上であいさつした若手アニメーターから「1カット1カット丁寧にやることができてよかった」「監督さんにじっくりカットの意図などを聞いて作画に臨めた」というコメントが出たものの、若手が原画をあげるのに時間をかけたぶん下流の工程にしわ寄せが行ったんじゃないかしらと思うと皮肉な感じがします。

 上映順にご紹介すると、まずはJ.C.STAFF制作の「アキの奏で」。高卒後上京して10年、和太鼓奏者として演奏会などに出るアキが、故郷で15年ぶりに復活する太鼓祭りの技術指導を頼まれ、帰郷するという物語。当然のごとく、作画の見せ場は演奏シーン。子供時代の回想や高校の文化祭などを織り交ぜ、何度も出てきます。バチさばきは流麗、キビキビした動きでスピード感もあり、全身芝居の振りもつけてあります。いい出来だけに、欲を言えばもう少し長く見たかった(ラストの祭りは特に)。太鼓祭り復活の背景というのが社会問題も絡めたなかなかイイ話で、1本の短編としてバランスが取れてよくまとまっています。なので「正統派」。

 アキが高校で和太鼓部を復活さ…

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