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 通販サイト「楽天市場(いちば)」で架空の注文をしたりうその口コミ投稿をしたりする「サクラ」行為を繰り返したとして、楽天(本社・東京都)がシステム開発会社に約2億円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。20日に第1回口頭弁論があり、被告側は請求を退けるよう求めた。

 この会社は大阪市北区の「ディーシーエイト」。訴状などによると、楽天市場ではネット上の店から商品を買った利用者が5段階の評価と感想を投稿できる。投稿は公開されており、利用者の判断を惑わさないようにするため規約で自作自演を禁じている。

 楽天が2014年1月、短時間に多数のログインがあったため調査したところ、121店がディ社にそれぞれ月8万円の報酬を払って、架空注文や口コミ投稿を頼んだと認めたという。楽天は各店に中止するよう求め、応じなかった数十店とは出店契約を解いた。

 楽天のサイトには「人気商品ランキング」などのコーナーがあり、うその投稿で人気が高いように装う狙いがあったとみられる。楽天は「広告費を払わずにサイトの目立つ位置に商品を表示させようとした」と主張。契約解除で失った出店料約1億4千万円と、ディ社に流れたとする広告費約6千万円の賠償を求めている。ディ社は取材に応じていない。(阿部峻介)