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 三重県立伊勢高校(同県伊勢市)の同窓会が在校生用に設けた奨学金約800万円を私的に流用したとして、同県教育委員会は23日、同校元教頭で県立飯野高(同県鈴鹿市)の落合宏明校長(56)を同日付で懲戒免職にし、発表した。全額返金されたため、同窓会は刑事処分は求めないという。

 発表によると、落合校長は奨学金の口座管理をボランティアで引き受け、伊勢高教頭だった2011~13年度と飯野高校長に異動した14年度に計55回、総額796万8千円を流用した。異動後も「決算報告が終わっていない」と管理を続けていた。生徒への支払いが滞ったことはないという。

 引き継ぎがされないため、昨秋から伊勢高校長に追及され、今月初めに県教委に報告した。遊興費での借金のほか、親が残した借金や家族の入院費用、子どもの学費などで「生活が苦しかった」と説明しているという。県教委は「公務外だが、教育活動に関わる」として、監督責任があった伊勢高校長と県教育長ら4人を文書訓告や厳重注意の処分にした。