人間国宝の落語家桂米朝さんの葬儀が営まれた25日、大阪市北区の寄席・天満天神繁昌(はんじょう)亭では特別な趣向で米朝さんをしのんだ。昼席の主任だった孫弟子桂九雀さん(54)が大師匠ゆかりの「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」を演じた後で「桂米朝」と書かれたメクリを披露、米朝さんの出囃子(でばやし)を響かせた。

 枝雀門下の九雀さんは死後の世界の珍道中を描く「地獄八景」で「期待の大型新人桂米朝、ついに来演」と笑いを誘った。その後、「師匠がいなければ恐らく上方落語はなくなっていたので、こういう寄席小屋で皆さんと出会うこともなかったと思います。感謝の気持ちを込めて」と涙声で話し、高座をおりて三味線奏者らと出囃子「三下り羯鼓(かっこ)」を奏でた。

 繁昌亭前には「桂米朝」の大看板も出された。上方落語協会によると、米朝さんは2006年に開設された繁昌亭で落語を演じたことはなかった。(篠塚健一)

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