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 全国の警察に配備されているスズキ製「ソリオ」のミニパトカーで発煙トラブルが相次いだ問題で、スズキは31日、同型のイグニッションスイッチを使っている「ソリオ」「ワゴンR」「MW」の小型乗用車計12万5755台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。パトカー2103台も含まれる。

 1999年5月~2010年8月の製造分が対象。国交省によると、昨年12月に埼玉県警のミニパトカーのハンドル付近から出火するなど、06年以降全国で32件のトラブルがあり、このうちパトカーは北海道、埼玉、千葉、兵庫、広島、福岡の6道県警の18件に上った。

 エンジン始動時にひねるイグニッションスイッチの接点の金属が、長期間使ううちに削れてしまい、潤滑用のグリスに混ざって電流が流れやすくなる。さらに接点の間に飛ぶ火花でグリスが炭化し、より電流が流れやすくなってショートし、発煙するという。スズキはグリスを炭化しにくいものに替える。

 この問題では、警察庁がスズキに調査を依頼。国交省は「パトカーはエンジンを頻繁にかけたり止めたりするため、接点が削れやすく、トラブルが相次いだのではないか」とみている。(工藤隆治、高橋克典)