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 山形市で山形大学2年の大久保祐映(ゆうは)さん(当時19)が死亡したのは、119番通報をしたのに救急車が出動しなかったためだとして、母親が市に約1億円の損害賠償を求めた訴訟は30日、山形地裁で和解が成立した。市が原告に和解金1500万円を支払うことや、市がこの件を教訓として救急救命体制を整備していくことで合意した。また、職員研修のカリキュラムにこの件を取り入れることも盛り込まれた。

 母親は和解について、「祐映と同じような目に遭う人が二度と現れないよう強く願うばかりです」などとコメントを寄せた。

 訴状などによると、大久保さんは2011年10月、一人暮らしの自宅アパートから「体調が悪い」と119番通報し、救急車を要請した。だが、山形市消防本部は近くの病院にタクシーで行くよう促し、救急車を出動させなかった。大久保さんはその9日後、自室で遺体で発見された。