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 政府の特定秘密の指定や解除が適切かをチェックする国会の監視機関「情報監視審査会」が30日、初会合を開いた。昨年12月の特定秘密保護法施行から約4カ月遅れて始動したうえ、制度上も十分な監視機能を持っているとはいえない。

 初会合では、衆院の会長に額賀福志郎・元防衛庁長官を、参院の会長に金子原二郎氏=いずれも自民党=を選んだ。

 審査会は衆参に常設され、国民の代表の立場から政府を常に監視する唯一の機関だ。首相は年1回、指定状況などを国会と審査会に報告する。審査会は特定秘密の項目などを記した「特定秘密指定管理簿」を政府から受け取り、適切に運用されているかをチェックする。

 国会が政府に情報提供を求めた際、政府が特定秘密であることを理由に拒んだ場合は、審査会がそれが正当かどうかを検証。政府に特定秘密を出させ、内容を見たうえで、問題だと判断すれば、政府に運用の改善を求める「勧告」を出せる。しかし政府は、安全保障に著しい支障を及ぼす恐れがあると判断すれば、特定秘密の提供自体を拒否できる。また、勧告にも強制力はなく、審査会の監視機能の実効性は十分とはいえない。(相原亮)

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