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 ロシア極東マガダン市から約300キロ離れたオホーツク海のシェリホフ湾付近で2日朝、ロシアのトロール漁船が沈没した。ノーボスチ通信によると、乗員132人のうち54人が死亡。63人が救助された。15人が行方不明で、さらに犠牲者が増える可能性がある。

 船はサハリン州の漁業会社が保有する「ダリニイ・ボストーク」(5720トン)。現場付近はスケトウダラの漁場だという。

 ロシア緊急事態省によると、近くの漁船26隻が救助にあたっているほか、ヘリコプターや救難船を派遣している。しかし、強風で救出作業は難航しているという。海水の温度が低いこともあり、救助されても意識がない人がいるようだ。

 原因は調査中だが、救助された船員の証言では、事故の直前、重さ80トンの網を引き上げた。過積載だったところに強い風が吹き、船が傾いて転覆した可能性があるという。タス通信などは船から救難信号は発信されなかったと伝えている。

 ロシア国営テレビなどによると、ペスコフ大統領報道官は記者団に「プーチン大統領が、遭難者やその家族を支援するよう指示した」と話した。

 地元の報道では、船は1989年に建造された。国籍の内訳は、ロシアが78人、ミャンマーが42人、バヌアツが5人、ウクライナ4人、ラトビア3人。(ウラジオストク=中川仁樹)