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 麻生太郎財務相は3日の閣議後会見で、中国が主導して創設をめざすアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を日本が見送ったことについて「日本にマイナスになることは考えられない」と述べた。

 日本が不参加の場合、AIIBが融資する案件の入札で日本企業が不利になるとの見方がある。これに対し、麻生氏は日米が主導するアジア開発銀行(ADB)を引き合いに出し、「ADBの金で開発をやる場合でも、日本企業が受注する比率は0・5%ぐらいだろう」と指摘。「中国資本になった場合、比率はもっと下がる」と語り、AIIBへの参加・不参加にかかわらず、AIIB関連の入札で日本企業が受注するのは難しい、との見方を示した。

 ADBが資金協力した工事などの契約を日本企業が受注した割合は、2013年で0・21%。一方、中国企業が受注した割合は20・9%で、日本企業が主に価格競争で敗れている。

 一方、麻生氏は「国際会議の場でAIIBが話題になることはあると思う」とし、5月にドイツで開かれる主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議の場などで協議するとの見通しを示した。(細見るい)