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 昨年5月14日放送のNHK報道番組「クローズアップ現代」で「やらせがあった」と指摘されている問題で、詐欺目的で出家を斡旋(あっせん)する場面の撮影に使われた事務所を借りている大阪府内の40代の男性が3日会見し、詐欺の活動拠点と報じられたのに対し、「そのような場所ではない」と否定した。NHKは同日、この問題に関する調査委員会を設置したと発表した。

 男性は大阪市のJR新大阪駅近くのビルにあるこの事務所で会見。番組に多重債務者として登場した男性と面識があり、鍵を預けていた間に撮影されたと説明した。事務所は自分が使うために借り、鍵を預けていた男性と共同で事業を始める予定だったという。撮影に使われたことは今年になって知ったといい、「遺憾に思うし、腹が立った」と話した。

 この場面で出家を斡旋するブローカーとされた別の男性は「記者に言われて演じただけで、ブローカーではない」として、訂正報道を求める申入書を1日にNHKに提出している。

 一方、NHKの調査委は堂元光副会長を委員長とし、石田研一、板野裕爾両専務理事と木田幸紀理事らが委員を務める。報告書と調査のプロセスについては、宮川勝之、山川洋一郎の両弁護士と長谷部恭男・早稲田大学教授が外部委員としてチェックし、見解を公表するという。

 来週には第1回調査委を開くほか、これまでの調査の途中経過についても発表する予定。