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 放射線医学総合研究所は8日、凍結したマウスの受精卵を宇宙で半年間保管して放射線被曝(ひばく)の影響を調べる実験を行うと発表した。13日、米国の補給船で国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に向けて打ち上げる予定。哺乳類の受精卵を使った同様の実験は世界初という。

 計画では、受精卵数千個を「きぼう」内にあるマイナス95度の冷凍庫で約半年保管。その後地上に持ち帰り、別のマウスの子宮に戻して出産させ、寿命や発がんの割合、遺伝子変異の有無などを調べる。地上でも同じ条件で受精卵を保管し、出産させて放射線の影響を比較する。

 実験棟内の被曝線量は1日あたり0・5~1ミリシーベルト。国際放射線防護委員会が示す平常時の一般住民の被曝限度、年1ミリシーベルトよりはるかに高い。実験を担当する放医研の柿沼志津子さんは「将来、宇宙で妊娠や出産を経験する人が出てくる可能性もある。放射線の影響を確かめていきたい」と話す。(野瀬輝彦

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