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 ヒット中の映画「アメリカン・スナイパー」の評価が二つに割れている。イラク戦争で160人を殺した実在の狙撃手の物語。彼は祖国を守るため、目の前の敵を迷いなく次々倒していく。クリント・イーストウッド監督はその姿を否定も肯定もせずに描く。観客の立場によって狙撃手が英雄にも怪物にも見える。愛国映画と持ち上げる人も、反戦映画とたたえる人もいる。

 これに限らず、戦争を正面から描いた映画は両義性を持ちやすい。反戦をうたっていても、戦争の「魅力」が随所に垣間見えたりする。

 例えばフランシス・コッポラ監督の「地獄の黙示録」。ワーグナーが流れる中、ヘリの編隊がベトナムの村落を爆撃する。このシーンに心が躍る自分に驚いた。オリバー・ストーン監督が自身のベトナム体験を元にした「プラトーン」。戦争の悲惨さを余すところなく描き出した。ただ、主人公は前線に放り込まれたことで人間として成長する。

 日本では特攻隊員を描いた「永遠の0」が88億円の興行収入を上げた。あれは果たして好戦映画か反戦映画か。

 ところが、戦争を描きながら、両義性の罠(わな)に落ちなかった映画監督がいる。スタンリー・キューブリックだ。

 映画研究家の内山一樹さんは「…

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