元最高裁長官の町田顕(まちだ・あきら)さんが5日、病気のため死去した。78歳だった。通夜、葬儀は近親者で行った。後日、「お別れの会」を開く予定。

 山口県出身。東大法学部を卒業後、1959年に司法修習生。福岡高裁長官や東京高裁長官を経て、2000年から最高裁判事を務めた。02年、第15代長官に就任。06年に退官した。

 長官時代には8件の大法廷判決に関わった。05年9月の「在外日本人選挙権訴訟」では、海外に住む日本人の選挙権を制限する公職選挙法の規定を「違憲」と判断。都市計画法に基づく道路や鉄道の設置許可をめぐる05年12月の「小田急高架化訴訟」では、原告になれる住民の範囲を広げた。

 最高裁事務総局での経験が豊富で、長官時代には裁判員制度の導入や法科大学院の創設など、司法制度改革の基礎固めにも尽力した。