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 インターネットバンキングの不正送金事件で、警視庁が押収した「プロキシ(代理)」と呼ばれる国内の中継サーバーから、韓国のネットバンキング利用者約300人のIDとパスワードが見つかった。捜査関係者への取材でわかった。サーバーは中国から利用されていたといい、警視庁は3月、韓国の捜査当局にこれらの情報を提供した。

 捜査関係者によると、中継サーバーは、警視庁が昨年11月に不正アクセス禁止法違反などの疑いで摘発した東京都内のサーバー管理会社にあった。約300人は韓国の銀行など九つの金融機関の利用者だった。

 これらの金融機関を装って利用者にIDやパスワードを入力させて盗み取るように仕組まれた偽サイトのデータもサーバーに残されていた。接続記録から、中国のグループが関与していた可能性が高いという。

 こうした中継サーバーを経由してネットに接続すると、発信者が素性を隠すことができる。警視庁は接続記録から、このサーバー管理会社など2社の中継サーバーを通じて、国内の金融機関のネットバンキングの口座から少なくとも4億5千万円が犯人側の口座に不正に送金されたとみている。