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 日本国際貿易促進協会(会長=河野洋平・元衆院議長)訪中団の一員として北京を訪問中の翁長雄志・沖縄県知事が、慎重に言葉を選ぶなど終始緊張した面もちだ。米軍普天間飛行場移設問題で国と対立し、メディアの注目を浴びる中での初訪中とあって、「中国寄り」といった批判を招くことがないよう警戒している面もあるようだ。

 「沖縄の知事は中国でも注目されています」

 14日午前、国貿促などが主催した日中企業家協力会議の初会合。日中の企業家ら約140人を前に中国側司会者がこう紹介すると、翁長氏は遠慮がちに下を向いた。中国側は河野氏と木寺昌人駐中国大使の他でただ一人、翁長氏にも記念品の書を贈呈する配慮を見せたが、翁長氏が会議で発言することはなかった。記者とのやりとりでも基地問題に関する言及はなかった。

 同行筋によると、翁長氏は訪中にあたり、基地問題について一切言及しないと周囲に伝えていたという。日中関係筋は「経済交流の目的に水を差さないよう、知事も中国側も慎重に対応している」と指摘する。(北京=倉重奈苗)

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