[PR]

 安倍晋三首相は17日午後、首相官邸で翁長雄志(おながたけし)・沖縄県知事と会談した。昨年12月に翁長氏が知事に就任してから、首相と会うのは初めて。首相は、沖縄県と対立する米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設に理解を求めた。

 首相は会談の冒頭、「辺野古への移設が唯一の解決策だ。これからも丁寧にご説明を申し上げ、理解を得るべく努力を進めたい」と話した。これに対し、翁長氏は「(沖縄は)銃剣とブルドーザーで土地を強制接収された。土地を奪っておきながら、嫌なら(辺野古以外の)代替案を出せという理不尽はない」と応じた。

 菅義偉官房長官は会談前の17日午前の記者会見で、「この会談を機会に沖縄との話し合いを進めていく。首相が直接、知事と会うことに意義がある。移設問題だけでなく、沖縄にはさまざまな重要な課題がある。忌憚(きたん)のない意見交換を続けることが大事だ」と述べた。会談は、菅氏と沖縄県の安慶田(あげだ)光男副知事も同席し、30分以上行われた。

 今回の会談は、今月5日に翁長氏と菅氏が那覇市内で会った際、翁長氏が求めていた。翁長氏は菅氏との5日の会談で、辺野古移設を進める政権の姿勢を批判して「辺野古の新基地は絶対に建設できないという確信を持っている」などと伝え、議論は平行線に終わっている。