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 飛行中だった東南欧セルビアの政府専用機が引き返し、同国大統領のバチカン公式訪問が中止になったトラブルがあり、セルビアの民間航空委員会は21日、副操縦士がコーヒーをこぼしてエンジン停止を引き起こしたのが原因だったと明らかにした。AP通信などが伝えた。

 トラブルが起きたのは17日。ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王との公式会談を予定していたニコリッチ大統領一行を乗せた中型のファルコン50型機が出発地のベオグラードに引き返し、会談はそのままキャンセルされた。

 原因は当初「エンジンのトラブル」とだけ伝えられたが、実際には乱気流の中を飛行中に副操縦士が飲んでいたコーヒーを過って操縦パネルにこぼし、あわてて拭き取るうちに緊急スイッチの一つに触れたのが始まりだったという。自動操縦が解除されて主翼前部の小翼が作動し、機体が急降下。結果的にエンジン3基のうち1基が停止した。

 急降下の際、客室の乗客らは「投げ出されるような衝撃」を受けたという。機長が何とか態勢を立て直し、管制官に引き返しの許可を求めた。民間航空委員会は、副操縦士を一時的に職務停止にした。(ブダペスト=喜田尚)