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 統一地方選後半の投開票があった26日、県内では春日、太宰府、田川の3市長選、志免、芦屋、川崎など5町長選のほか、15市議選、14町議選と1町議補選で、新しい首長と議員が次々に決まった。春日市長選は現職が5選。太宰府市長選は新顔が現職の3選を阻み、4氏が立候補した田川市長選は新顔が4選を目指した現職らを破った。

太宰府市

 太宰府市長選は、無所属新顔の元市議芦刈茂氏(65)が3選を目指した無所属現職の井上保広氏(67)=自民、公明、県農政連推薦=を破り、初当選した。

 芦刈氏は26日午後11時40分すぎ、同市国分1丁目の事務所で「争点は市民の声を謙虚に聞くか、独りよがりな形でいくか、だった。市民の意見を一つ一つ聞いて市政に生かしていきたい」と話した。

 選挙戦では建設が進む体育複合施設(仮称)を例に井上市政を「ハコモノ・土木行政」と批判。「まちに新風を」と訴えて支持を集めた。

 井上氏は支持者らに「市政運営が市民一人一人に理解してもらえなかった。私の不徳の致すところ」と語った。市の歴史や文化を生かすとともに、JR太宰府駅を新設するというまちづくりを主張。体育複合施設は「絶対に必要」と改めて訴えたが、及ばなかった。

春日市

 春日市長選は無所属現職の井上澄和氏(64)=自民、民主、公明、県農政連推薦=が、無所属新顔の元市議坂本靖男氏(57)を破り、5選を果たした。県選管などによると、県内の現職の市長の中で当選回数が最多となり、元北九州市長の末吉興一、故・谷伍平の両氏と並んだ。

 26日午後9時半ごろ、井上氏が同市一の谷1丁目の事務所に姿を見せると、支援者らから拍手が起こった。井上氏は「多選という意見もあったが、春日市の将来のために何をやるかだ。少子高齢社会に向かう中、もっと住みやすい街にしたい」と語った。

 選挙戦で井上氏は、借金(市債残高)を203億円減らしたことや自ら出向いて市民と対話する「出前トーク」の継続など就任以来の実績を強調。来年4月オープンの総合スポーツセンターを利用した健康づくりや教育環境の改善策なども訴え、支持を集めた。

 一方、坂本氏は同日、支持者らに「流れを変えないといけないと頑張って頂いたが届かなかった」と頭を下げた。井上氏の多選を批判し、公共施設のバリアフリー化や小中学校へのエアコン設置などを掲げたが、及ばなかった。

田川市

 田川市長選は、無所属新顔の元市議二場公人氏(58)=自民、公明推薦=が、4選を目指した無所属現職の伊藤信勝氏(69)と激戦を繰り広げ、わずか63票差で初当選を決めた。

 二場氏は26日深夜、市内の事務所で、支持者と万歳をして喜びを爆発させた。二場氏は「みなさんの力を結集して、この日を迎えた。公約である田川再生を絶対にこの4年間でやり遂げる」と力強く語った。

 人口減少に歯止めをかける振興策や、市が単独建設を進める新ごみ焼却施設建設の手法などを争点に、4氏が論戦を繰り広げた。

 二場氏は田川のイメージアップのため、5千人の市民ボランティアによる「美しい街づくり」といった四つの公約を掲げた。ごみ焼却施設については、建設・維持費の負担が巨額で「市郡全体で考えるべき問題だ」と主張。中学校の学校給食の実現なども訴え、支持を広げた。

 今月に入って出された自民党県連の推薦も追い風になった。企業や団体の組織力もバックにつけ、勢いづいた。

 小差で敗れた伊藤氏は3期12年の実績を背景に「市民の命と暮らしを守る」と強調したが、ごみ焼却施設を市単独で進める姿勢などに反発もあった。

 無所属新顔の元市議金子和智氏(44)は「リーダーが変われば田川が変わる」、無所属新顔の元市議笹山良孝氏(62)は「今求められるのは強いリーダーシップ」とそれぞれ訴えたが、及ばなかった。