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 米サンフランシスコ近郊の刑務所で、プログラマーやIT起業家を育てる米国初の試みが進んでいる。出所後、起業を目指す人も出てきた。シリコンバレーのプログラマー不足を補い、再犯率を減らす「一石二鳥」になるのではと期待の声が上がる。

 4月20日、サンフランシスコ近郊のサンクエンティン刑務所を訪れた。死刑囚約710人を含む約3900人の男性受刑者が収容されている。

 分厚い鉄格子を3回通って中に入ると、青のシャツとズボンに黄色の文字で「受刑者」と書かれた囚人服の4人に「ようこそ」と笑顔で迎えられた。

 この日、半年間のプログラミング集中講座の初の修了式があった。シリコンバレーの投資家やIT企業、州矯正局関係者ら約100人が招かれた。

 修了者16人を代表して、クリス・シューメーカー受刑者(42)がスピーチした。「679時間、コンピューターに向かって学び、人生の道筋が変わった。いつか同じ時間を人のために役立てたい」。殺人を犯して最長で終身刑の判決を受け、15年服役。6月に仮釈放が検討される。

 修了者のエリン・オコナー受刑者(43)は教室のコンピューターで、作ったプログラムを見せてくれた。プログラム言語を学ぶ人向けの学習ツールだという。

 1994年に殺人罪で25年の判決を受けた。服役して21年。「ネットのある世界はまだ知らない」と話す。それでも「技術を磨いて、出所したらIT関係の仕事に就きたい」。

 米国の刑務所で初となるプログラミング講座は、昨年10月に始まった。

 刑務所内では、ネットの利用を禁じられている。プログラミングの専門学校が、ネット接続なしでできる教材を無償で開発した。同校の卒業生数人もボランティアで講師を務めるため、通常1人100万円以上かかる費用は無料だ。

 希望者約350人から約20人が選ばれ、1日8時間、週4日の授業を受けた。修了書を得るには試験に合格しなくてはならない。

 州矯正局の担当者チャック・パ…

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