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 阿蘇・中岳の噴火活動で運休中の阿蘇山ロープウェーを運営する九州産交ツーリズム(本社・熊本市)が、火山灰を固めて作ったくまモンのフィギュアなどの限定発売を駅舎で始めた。迷惑な火山灰と人気者のコラボ商品で、観光客の注目を集めようとの発想だ。

 4月27日から売り出されたのは、立ち姿(高さ6・8センチ、900円)、座った姿(高さ4センチ、500円)のフィギュア2種類とキーホルダー(500円)。ロープウェーの阿蘇山西駅の屋根に積もった火山灰を材料に、鳥取砂丘の砂を利用した商品を製作している鳥取市の業者に依頼した。くまモンの黒色は、火山灰の色そのままという。まず300個から500個をロープウェー駅で販売し、売り上げの一部は阿蘇の地域振興に寄付するという。

 同社では、今年1月に中岳の火山灰と噴石の瓶詰(200円)を阿蘇に縁が深い夏目漱石にちなみ、「わが灰(吾輩(わがはい))」と名付けて発売、これまでに400個以上が売れた。そこで、新たなシリーズとして「わが灰(くまモン版)」を売り出すことになった。

 同ロープウェーは、噴火警戒レベル2になった昨年8月から運休中だが、西駅は規制外で観光映像施設などは営業を続けている。同社は「ロープウェーが動いていないので、ここまで行くことができないと思っている人も多い。火山灰シリーズは売り上げ額はささやかだが、少しでも注目を浴びてお客さんを呼ぶきっかけになれば」と話している。(野中正治)