[PR]

 中国河北省で約1億6千万年前の地層から、コウモリやムササビのような飛膜を持つ新種の小型恐竜の化石を発見したと、中国の研究チームが英科学誌ネイチャーに発表した。研究チームは中国語で「変な翼」を意味する「イー・チー」と名付けた。

 体重は380グラムほどと推定。頭から四肢にかけては約1・5センチから6センチの羽毛で覆われ、両方の前脚の手首にあたる部分にさおのような突起があり、その周りに膜があったとみられる。

 色は特定されていないが、羽毛は黒から灰色の色素が多く、飛膜は茶、赤、黄の色素が確認された。飛ぶのは得意ではなく、木の間のような短い滑空に限定されていたと考えられるという。

 国立科学博物館の真鍋真・生命進化史研究グループ長は「飛膜があると同時に羽毛をもつような動物の存在はこれまで想像もされておらず、驚かされた」としている。(神田明美)