戦後クラシックバレエ界を代表する花形バレリーナで、元日本バレエ協会会長の谷桃子(たに・ももこ、本名上田桃子〈うえだ・ももこ〉)さんが26日、敗血症のため死去した。94歳だった。通夜は5月2日午後6時、葬儀は3日午前10時から東京都港区南青山2の33の20の青山葬儀所で。喪主は妹伊達ナナさん。

 兵庫県姫路市出身。幼少期からモダンダンスの石井漠の研究所に入門。文化学院卒業後、日劇ダンシングチームに在籍。戦時中は中国へも慰問に行った。戦後、「パガニーニの幻想」で本格的にバレエデビュー、小牧正英に師事。49年、谷桃子バレエ団を設立した。

 54年のパリ留学後、精力的に公演活動を行った。「白鳥の湖」は千回、「ジゼル」は200回を超す舞台で主役を務めた。74年に引退した後は、教師・振付家として後進の指導にあたった。古典のみならず、創作バレエの上演にも意欲的に取り組んだ。

 教え子に石井清子や高部尚子、コンテンポラリーダンスの黒田育世などがいる。84年に紫綬褒章を受章。

 日本画の大家、故奥村土牛の代表作「踊り子」のモデルにもなった。