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 大地震に襲われたネパールで各国からの救助隊や救援物資の窓口となる首都カトマンズの国際空港が、混雑のため、航空機の着陸を受け入れきれない状態になっている。日本の国際緊急援助隊が乗った便も27日に着陸できず、28日未明にバンコクへ引き返した。

 カトマンズ空港はネパール唯一の国際空港だが、滑走路が1本しかなく手狭なうえ、地震による設備の損傷や職員の被災で、機能がかなり低下している。ネパールへはインドなどからの陸路もあるが、山道で時間がかかるため、空港に物資や人が集中。混雑に拍車をかけている。

 空港の到着ロビーには27日、出迎えの人たちが詰めかけていた。しかし、到着するはずの便が次々と遅れ、キャンセルも続出。日本の救助チームが乗るタイ航空便は午後7時ごろ、最終的にバンコクに戻ることがアナウンスされた。

 同じ便で来る日本の医師6人を出迎えるはずだったネパールのNGO「CGエデュケーション」の幹部グシャン・グルングさんは「みんな支援を待っている。それなのに入国すらできないとは、どういうことだ」と話した。

 国際緊急援助隊の救助チーム70人のほか、多くの国際NGOや朝日新聞記者を含む報道関係者を乗せて満席状態のタイ航空便は、27日朝にバンコクをほぼ定刻通りに出発したが、ネパールの領空に入ると旋回を開始。燃料切れでインドのコルカタの空港に着陸した後、約2時間後に再出発したが、コルカタに引き返した。その後、同便はバンコクに戻り、28日に再びネパールに向かう。

 日本の救助チームの山下桂一副団長は「物資を運ぶ軍用機が優先されているようだ。我々は目下、商用機で向かうしか方法はない」と語った。(カトマンズ=貫洞欣寛、バンコク=古谷祐伸)