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 天台宗の門跡寺院、毘沙門堂(京都市山科区)で28日、極楽浄土を描いた極彩色の障壁画が報道陣に公開された。29日から、京都の18社寺が参加する春の「京都非公開文化財特別公開」の一環として初公開される。

 正面が幅7・6メートル、高さ2・5メートルで、霊殿(れいでん)内陣を飾る。蓮池の上で琵琶などを奏でたり、香をたいたりしている飛天を優美に描いている。両脇の面には人頭鳥身の空想上の迦陵頻伽(かりょうびんが)も舞う。作者不明だが、衣の文様が細密かつ優美に描かれ、江戸初期の絵師の作とみられる。

 これまでは、内陣最奥の阿弥陀如来像を納めた厨子(ずし)などの後ろにあったため見られなかったが、昨年7月からの本格的な修理の成果が初披露されることになった。小林祖承執事長(66)は「皇族が入った門跡寺院らしい、華やかな極楽世界を味わってほしい」と話す。

 特別公開(朝日新聞社特別協力)は一部をのぞき29日から5月10日まで。ほかの参加社寺は、上賀茂神社▽大徳寺本坊▽廬山(ろざん)寺▽下鴨神社▽檀王(だんのう)法林寺▽金戒(こんかい)光明寺山門▽知恩院大方丈(おおほうじょう)・小(こ)方丈・方丈庭園▽東福寺三門▽當麻寺(たいまじ、5月1~6日)▽本圀寺(ほんこくじ)▽西念寺▽東寺五重塔▽仁和寺金堂・経蔵▽仁和寺遼廓(りょうかく)亭・飛濤(ひとう)亭▽妙心寺三門▽伏見稲荷大社▽城南宮(じょうなんぐう)=以上、京都市▽石清水(いわしみず)八幡宮=京都府八幡市。問い合わせは主催の京都古文化保存協会(075・561・1795)へ。(久保智祥)

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