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 米運動靴大手「ニューバランス」(NB)が中国内で使っている名称「新百倫」は他人の商標権を侵害しているとして、広東省広州市の中級人民法院(地裁に相当)が中国のNB関連会社に対し、商標の使用中止と9800万元(約18億7千万円)の賠償を命じたことが分かった。地元メディアが報じた。

 南方日報によると、判決が出たのは24日。2008年に商標登録が認められた「新百倫」のブランド名を使い、中国内で男性用の靴を製造・販売していた広州の経営者が、多くの消費者に誤解を与えていると訴えていた。NBのスニーカーは、中国でも若者の間で大人気。

 判決は、NB社側が07年に、この経営者の商標を認めないよう当局に申し立てていた経緯から、商標登録について明らかに知っていたと指摘。同社側は、商品名を翻訳しただけとも反論したが、意味や音を漢字にした「新平衡」や「紐巴倫(ニウパールン)」といった別の名称を使ったこともあったため、認められなかった。

 中国は日本と同様、先に申請した人を優先する「先願主義」を採用しているため、今後もこうしたトラブルが続きそうだ。過去には日本の人気漫画「クレヨンしんちゃん」の中国名が無断で業者に商標登録され、正規品が撤去させられたことがある。同法院の幹部は「中国で公平な競争をするには、知的財産権を勉強しなければならないということを海外ブランドに気づかせてくれるだろう」とコメントしている。(広州=延与光貞)