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 農林水産省は30日、1月15日に発効した日豪経済連携協定(EPA)に基づいて、初のセーフガード(緊急輸入制限)を発動すると発表した。3月までの冷蔵牛肉の輸入量が基準量を超えたための措置で、超過分約3千トンを4月の輸入量に上乗せする。

 日豪EPAで牛肉の輸入関税が下がり、2015年度の低関税での冷蔵肉輸入枠は13万1700トン。すでに約3千トンを輸入したと見なすことで、今年度の輸入枠が少なくなる。昨年からの米国での港湾労働争議で米国産冷蔵牛肉の輸入減を心配した商社などが、豪州からの冷蔵牛肉の輸入を増やしたことが主因という。

 財務省の貿易統計で、3月までの冷蔵牛肉の累計輸入量は2万4706トンとなり、基準の2万1667トンを超えた。豪州産の冷蔵牛肉は、38・5%だった関税が、1月から32・5%(4月から31・5%)に下がった。日豪EPAのセーフガードには、超過分を翌年度に上乗せする措置と、関税を一時的に元に戻す強い措置がある。年度初めの4月から月ごとに輸入量をチェックし、その年度の1月末までに基準を超過すると年度末まで関税が引き上げられるが、今回は3月末での超過だったため、関税引き上げにはならなかった。冷凍牛肉については、基準量は超えなかった。

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