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 「埼玉ポーズ」なるものがネット上で話題だ。手をオッケーサインの形にして胸の前でクロスさせ、左足を少し前に出すポーズのことで、この格好で芸能人や市長も写真を撮っている。仕掛けたのは上尾市出身の男性。きっかけは「恋するフォーチュンクッキー」の神奈川県バージョンを見て誓った「打倒!神奈川」との思いだった。

 埼玉に特化した広告プロモーションを行う「天下茶夜」を運営している、クリエーティブ・ディレクターの鷺谷政明さん。彼が立ち上げた埼玉の情報発信サイト「そうだ埼玉.com」(http://soudasaitama.com/別ウインドウで開きます)には、ロック歌手のダイアモンド☆ユカイさんや、コメンテーターのデーブ・スペクターさんら、埼玉にゆかりのある芸能人たちがポーズをきめた写真が掲載されている。

 他にも埼玉県にある40市のうち21市の市長や、地元の若い女性たちも、このポーズで写真におさまっている。「もともとは埼玉をPRするためにつくった動画の中に出てきた振り付けなんです。こんなに話題になるとは思いませんでした」と鷺谷さん。

 このポーズは、埼玉県の鳥である「シラコバト」をイメージし、手は鳥の羽を、人さし指と親指でつくる輪っかは埼玉の「玉」をイメージしてるという。

 埼玉ポーズが初登場したのは、昨年9月に公開された鷺谷さん企画のPR動画「そうだ埼玉」(https://www.youtube.com/watch?v=RU-OQ2AcHX4別ウインドウで開きます)。ダサい埼玉という意味で使われる「ダサイタマ」を逆手にとったネーミングだ。

 この動画は「山田うどん」や「るーぱん」といった埼玉にある46の企業や自治体などの837人が参加し、曲に合わせて踊るという内容。音楽も振り付けもすべてオリジナルで、出演者から制作者まで全て埼玉にこだわった「メイド・イン・埼玉」が特徴だ。

 制作のきっかけは、YouTubeで400万回以上再生されている「恋するフォーチュンクッキー 神奈川県Ver.」。これを見た鷺谷さんが「これじゃ埼玉は100年経っても神奈川に勝てない。埼玉だってやるときはやるってところを見せてやる」と、県内の企業や団体に動画撮影を依頼して回った。

 「200社くらいは電話しましたが、最初のうちはまったく相手にされませんでした」。有名企業のOKが出ると次第に参加者が増えていったという。

 動画公開に合わせて、「そうだ埼玉.com」を立ち上げた鷺谷さん。公開当初は話題になったものの、次第に存在感が薄れていくなかで、動画の中で使われている「埼玉ポーズ」を広めることを思いついた。

 埼玉は市の数が日本一多いことから、まずは県内の市長にポーズ写真を依頼。今のところ、半数以上の市長が写真を送っている。

 「市長の次は芸能人だ」とデーブさんらに依頼。ちなみにデーブさんは米のシカゴ出身だが、公式ツイッターのプロフィルに「埼玉県上尾市生まれ説があるが本当はシカゴ出身である」とあったので頼んだところ、快くOKしてくれたという。

 ネット上では「絶対はやる」といった声もあれば、「クソダサい」といった意見も。鷺谷さんは「埼玉ってワードが、少しでも多くの人の目に触れてほしいんです。ちょっとでも埼玉のことを考えてもらうために、埼玉ポーズが役に立つなら、うれしいです」と話している。(若松真平)