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 キューバ訪問中の岸田文雄外相は2日夜(日本時間3日早朝)、フィデル・カストロ前国家評議会議長とハバナの私邸で約45分間会談した。議長退任後、フィデル氏が外国の要人と会談することは少なくなっており、日本の外相を手厚くもてなす姿勢を示した。

 日本外務省によると、フィデル氏は「日本とは常に友好関係にあった」と強調した。2003年に広島を訪れて広島平和記念資料館(原爆資料館)を視察したことに触れ、核兵器の脅威に言及。広島県選出の岸田氏に親族の原爆被害についても尋ねたという。

 フィデル氏は「日本人は勤勉で日本の製品は優秀だ。日本の農業生産効率はなぜそんなに高いのか」とも語り、防災政策についても意見交換したという。

 岸田氏は会談後、「核廃絶についての思いを共有できた。キューバとの関係を一層強化していきたい」と述べた。日本政府関係者によると、フィデル氏はスポーツウェア姿で会談に臨み、終了後は岸田氏を立ち上がって見送るなど健康な様子だったという。

 岸田氏は同日、フィデル氏との会談に先立ち、弟のラウル・カストロ国家評議会議長とも会談。米国との関係改善やキューバの債務問題、経済改革などについて意見交換した。(ハバナ=平山亜理、村松真次)

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