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 ツイッターなどのSNS上で、不用意な画像を載せて炎上する若者が定期的に話題になる。四六時中いじってしまう「スマホ依存」も深刻だ。そんな中、明治学院大の学生らがSNSをうまく使うために、頭に置いておきたい「5つの合言葉」をひねり出した。

【友だちは、フリー素材じゃ ありません】

【その個性の出し方、間違っていませんか】

「バカッター防止策」として絶妙

 フェイスブックのシェアは5千超え。ツイッターでは、「小学校の教材にすべき」「分かりやすいなぁ。プリントして息子の部屋にでも貼っておこうかな」などと評判に。ITジャーナリストの津田大介さんも「わかりやすいし、よくできてるね。これ」とつぶやくなど、学生自身による「バカッター」防止策としても話題になっている。

 合言葉の残りの3つは、

【デマの中継所にならないでっ!】

【昨日、SNSで何を見たか、思い出せますか?】

【歩きスマホは、歩く武器】

 それぞれに合言葉に添えて、学生目線のセリフがついており、たとえば「その個性の出し方~」には、〈みんな!オレの勇姿(ゆうし)を見てくれ!〉。バイト先や線路内などでのふざけた写真をアップする事態に注意を促している。

 折しも、就職活動が本格化している時期。企業の採用担当は、学生のSNSをさかのぼってチェックしている、なんてことも言われているので、肝に銘じたいところだ。

大学の「SNSのガイドライン」なんて、読まないよね

 合言葉を考え出したのは、同大の学生広報委員ら。「知らない他大学生の『飲酒運転なう』というツイートがリツイートで回ってきたりして、うわーと思った」という経験があるメンバーも。「最近の学生のSNS利用ってどうなんだろう」という疑問が浮かび、大学広報誌に掲載する特集記事の企画テーマに「SNS」を選んだ。

 9人で取り組み、まずは学内でアンケートを実施。「SNSを使っていて、嫌な気持ちになったことや、こわい経験をしたことがある」が約50%あったのに対し、「嫌な気持ちにさせてしまったと自覚したことがある」は約30%と、ギャップがあることなどがわかった。

 結果を踏まえ、合言葉のネタ出し。「3日後までに1人100個」など、大量の候補をそろえ、その中から絞り込んだ。

 気をつけたのは「学生目線」。多くの大学が、「SNSを使う時のガイドライン」の類いを出していますが、メンバーらは「チェックしたけど、全然頭に入ってなかった」と口をそろえる。

 たとえば、大学ウェブサイトに「注意喚起」などとして掲載されている場合。「字だけ書いてあってもそもそも読まない」「ルールとして、あれもやるな、これも気をつけろと言われても反発したくなる。何ページもあったりするし」などの感想で一致した。

 「SNSをうまく使うための合言葉なんだから、みんなが気楽にツイートしたり、いいね!を押して拡散できたりしないと意味ないよね」ということで、視覚からパッと入れ、覚えやすいキャッチフレーズを作る、という形を目指し、完成させた。

 メンバーらはこう振り返る。「今の時代、学生がSNSを使わないことなんかありえないし、うまく使えば人との距離を縮める最強のツールになる。一方で、この企画のアイデア出しなどでは、LINEなども使ったけど、実際に顔を付き合わせて何時間も話し合うことで企画が進むことも多く、リアルでコミュニケーションをとる大切さを感じました。この企画をやったからこそ気づいたことだと思います」(小林恵士