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 8県に広がり、現役で使われている施設も含む23資産で構成する「明治日本の産業革命遺産」が、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録される見通しとなった。専門家の中からは、一部資産が除外される可能性も指摘されていたが、全資産での登録勧告に、各地で喜びの声が広がった。

「廃虚の島」に脚光

 旧グラバー住宅や三菱長崎造船所など8資産が集中する長崎県。「軍艦島」として注目を集めるのが長崎港から南西約20キロに浮かぶ端島(はしま)だ。

 明治維新後、炭鉱として本格的に開発され、坑道の深さは約1千メートル、島は6回の拡張で当初の3倍6ヘクタールに広げられた。1960年には高層アパートが立ち並び、約5300人が暮らしたが、エネルギーの主役は石炭から石油に移り、74年に閉山、無人島になった。「廃虚の島」として再び脚光を浴び、いまは連日、クルーズ船で訪れる観光客でにぎわう。島出身者でつくる「端島会」の会長、加地英夫さん(82)は勧告を「うれしい。本当にほっとした。後世の人に端島の文化や歴史を正しく知ってもらいたい」と語った。

 「(会を創設した)12年前は誰も相手にしてくれなかった。大きな達成感を持っている」。NPO法人「軍艦島を世界遺産にする会」の理事長で元島民の坂本道徳さん(61)は記者会見でこう話した。軍艦島クルーズでガイドを務めたり、各地で講演会を開いたりして、登録を訴えてきた。今後は島の生活や歴史を伝えるガイドの養成が必要だと指摘し、「これから次のスタートだ」と述べた。

「花燃ゆ」の舞台も

 NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」の舞台にもなった「松下村塾」などがある山口県萩市。野村興児市長は「登録を目指して関係機関や市民と連携し、協力し合ってきた大きな成果だ」と喜びを語った。

 市は構成資産の一つ「恵美須ケ…

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